タイトルを見て「そんなことあるわけないだろ、右足も左足もどっちも練習しろって言われたよ」と言う方が90〜95%ではないかと思います。たしかに私も小さい頃はよく言われてました。(全く無視して利き足しか練習してなかった笑)
では、皆さんに質問です。選手権決勝のPK戦、あなたが決めれば優勝の場面。利き足、逆足、どっち足で蹴りますか?
99.9%の人が利き足と答えるでしょう。ではなぜですか?答えは成功率が高いから。
はい、その通りです。利き足で蹴った方が成功率は高いんです。当たり前ですよね。でなければ利き足の意味がないです。
実際に私が見てきた中で両足を同じレベルで蹴れる選手は2人のみです。一人はJユースの選手。一人は高体連でインターハイ全国優勝の選手でした。
でも、そんなこと言っても両足で蹴るものでしょ?と思う方、違います!それはある意味での洗脳を受けてます。今すぐ解きましょう。
想像してください。レアル・マドリードの10番モドリッチ選手が左足で長短のパスを使ってるの想像できますか?8番のトニ・クロース選手がロングキックを左足で蹴ってるの想像できますか?パリ・サンジェルマンに移籍したリオネル・メッシ選手が右足でシュートたくさん決めてますか?
いや、彼らは上手いから、じゃないんです。逆足を使わないから上手いんです。
わざわざ成功確率の低い逆足を使わないようにしているだけです。
右足も左足も70の正確性で蹴れます。であれば、左足30、右足100の方が良いんです。
まだ理由はあります。
私はクロスキックと呼んでいますが、わざとオープンにトラップして斜めにパスを入れるという技術がありますね。最近はクロスキックが出来る選手も育成年代で増えています。ただ、それを逆足でも同じように使えるかと言われると話は変わってきます。利き足の方が選択出来る幅も広いですよね。
更には、サッカー大好きな皆さんなら一度は使ったことがあるゲーム、ウイニングイレブン!ありますよね?
その中で緊急停止、使ったことあるんじゃないですか?
私はそもそもPlayStationを持っていなかったので友達が「緊急停止!」と話していても「??電車でGoか??」と思っていました。
話は逸れたので、戻しましょう。
実際にプレーしていて緊急停止できますか?私は結構するタイプなのですが、もちろん逆足は出来ません。おそらく皆さんもそうではないでしょうか?
このように逆足を使ってはいけない理由は山ほどあります。
じゃあ左サイドの人はどうするんだよ?縦に流せないよ?と言われそうですがそんなこともありません。
ですが、それはこの次の回で話していこうと思います。
今回お話ししたかったことは、わざわざ成功確率を下げるプレーを選んではいけないということです。
サッカーはミスが起きるスポーツです。得点に関しても近年はショートカウンターが多いとデータで出ていますよね。
そんなミスが起きやすいスポーツにも関わらず、自分からミスを誘発するプレーを選択するのはやめましょう。逆足が蹴れなくても、利き足で100%成功する技術を身につければ問題ないんです。逆足はおまけで多少蹴れればいいんです。
もちろん賛否両論はあると思います。この話は6年前に小中学時代にお世話になったコーチの方にして頂きました。ちなみに現在、そのコーチは現在Jリーグで監督をされています。なので突拍子もないただの一個人の意見ということではありません。
ただこれを機会に逆足についてもう一度考えてみてはどうでしょうか?
そしてこの理論を完成させるためのもう一つのピースを次回話していきたいと思います。