
開催中のワールドカップ。日本はラウンド32でブラジルと対戦し、前半に先制点を奪いました。きっかけは、中盤で相手の緩いパスを佐野海舟がかっさらった一瞬です。ボールが入れ替わったその刹那を突き、ペナルティアーク付近から右足を振り抜いて先制 ― 世界最強クラスの相手から、たった一つのパスミスを見逃さずにもぎ取ったゴールでした(結果は惜しくも1-2、アディショナルタイムに沈みましたが)。
私がこの先制点に見たのは、「トランジション(攻守が入れ替わる瞬間)が、試合を決める」という事実です。ボールを失った瞬間、そして奪った瞬間は、それほどまでに危険で、それほどまでにチャンスなのです。
そして、これは裏を返せば怖い話でもあります。ブラジルがやられたのと同じことが、自分たちが"やられる側"でも起こるからです。
「保持はできている。なのに、失った瞬間に失点する」 ― 高校サッカーを指導していると、この負け方に何度も出会います。
ボールは握れている。試合を支配しているようにも見える。それなのに、一度奪われると一気に持っていかれ、カウンターで沈む。試合後の反省はたいてい「戻りが遅い」「切り替えが甘い」で終わります。
でも、本当にそうでしょうか。私は何度もこの手の失点を見返すうちに、ひとつの答えにたどり着きました。問題は走力ではなく、「攻撃しているときの"立ち位置"」だ、と。
今日はこの答え=「レストディフェンス」を、マンチェスター・シティを手がかりに、私たち高校の現場でどう使うのかまで落とし込んで書きます。同じ失点に悩む指導者に、少しでも届けばと思います。
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